「日野原重明記念管弦楽団」のあゆみ 平成27年8月現在
平成19年に藤沢で誕生
「日野原重明記念管弦楽団」(常任指揮者 中島良能)は平成19年に藤沢市民会館での新老人の会神奈川支部発足を祝って結成されたプロオーケストラで、母体は湘南エールアンサンブルです。
団員は約20名、音大講師、内外のコンクール入賞者など一流の音楽家です。
発足コンサートはN響首席の磯部周平氏を招いてモーツアルトのクラリネット協奏曲と日野原先生の若い時の作品「ノクターン」他を演奏し、以後、毎回、先生の作曲作品を先生自らの指揮で来場者と一緒に歌う事も定着しています。同年12月には小田原フォーラムでモーツアルトのフルート協奏曲(FL平山恵)を演奏しました。
平成20年は8回の共演 都内大ホールで
演奏依頼によりバッハ、モーツアルト、ハイドン等古典を主に中野サンプラザ(野口英世医学研究所)、日比谷公会堂(いきいき社)、よみうりホール(オムロン社)と都内の大ホールで演奏、また藤沢リラホールでは日野原先生選のCD収録曲を室内楽形式で3回連続演奏しました。また、「新老人の会」本部の講演コンサートにも小編成オーケストラで出演しました(砂防会館)。
ボストン、フェアヘイブン、ニューヨーク公演
平成21年は8名のメンバーが国際交流基金の派遣演奏家として日野原先生、会員と共に米国を訪れ、フェアヘイブンのジョン万次郎記念館の開所記念で演奏の他ボストンではドボルザークのアメリカほか、又新老人の会NY支部でも演奏しました。帰国後報告演奏会を関内ホールで行いました。
日野原先生100才記念公演
平成23年10月に日野原先生は満100才になられ、祝賀行事が相次ぎ、鎌倉芸術館の支部フォーラムではハイドンの交響曲100番、又4千人のパシフィコ横浜でオペレッタ「こうもり」ハイライト他(いきいき社)を演奏、12月には京都公演(血圧管理学会)も行いました。
平成24年はロマン派オーケストラ音楽の名作も
この頃から、大きなオーケストラ編成で、2月に浦安市文化会館、6月には文京シビックホールで、「白鳥の湖」や「カルメン組曲」を華やかに演奏しました。中でも「白鳥の湖」ではチャイコフスキーの旋律の中でも特に美しい「王子とオデッサ姫のグランアダージョ」を沼田園子のバイオリンと中田有のチェロのデュエットで、「ナポリの踊り」ではA.トカレフのトランペットソロ、また「カルメン」ではバリトン清水良一が「闘牛士の歌」をオーケストラバックで歌い、聴衆を魅了しました。(ページ上部の写真)
この「白鳥の湖」は27年7月現在で YouTube 閲覧回数が23万回と記録的な数字を達成し、現在でも1日200回の割で閲覧されています。
国際的バイオリニスト木野雅之氏、天満敦子氏との共演
同じく平成24年7月には横須賀芸術劇場で、木野雅之氏とのチャイコフスキーのバイオリン協奏曲を共演、11月にはHCM社の高級老人ホームサンシティー横浜で古典オーケストラ編成によるハイドンのニ長調チェロ協奏曲(チェロ浦川うらら)、天満敦子さんとのビバルディーの四季より「秋」他を演奏しました。又12月には新老人の会本部多摩フォーラム(アミュー立川)では、チャイコフスキーの弦楽セレナーデを演奏しました。
平成25年は前橋汀子両氏と東京国際フォーラムで共演
3月には、世界的バイオリニスト前橋汀子さんと珠玉のバイオリン小品集を共演しました。老人ホームサンシティーの前橋さんお得意の微妙なニュアンスに満ちた小品の数々を弦楽オーケストラで伴奏し、好評だったので、翌年の藤沢市財団の自主公演で再演しました。
平成25年後半はミュージカル、メサイヤなど多彩な内容
9月には青葉台フィリヤホール(東急イーライフデザイン)で小編成オーケストラによるチャイコフスキーのロココ変奏曲(チェロ中田有)、ヴェルディーの椿姫よりアリア「ああそはかの人か、花から花へ」(ソプラノ清水知子)ほかの名曲コンサート、更に銀座ブロッサムホールで日野原重明先生脚本の「葉っぱの四季 フレディー」に出演しました。
また年末には相模大野のグリーンホールでの新老人の会神奈川支部フォーラムで地元の合唱団「CANORA」との共演でヘンデルのメサイヤの一部を演奏しました。
平成26年、27年はHCM社(老人ホームサンシティー)のコンサート
サンシティーでは入居者対象のコンサートが頻繁に行われており、26年には室内オーケストラによるモーツアルトの協奏交響曲(井戸柄里、坪田亮子)で出演。又27年には同社みなとみらいイーストの開設記念イベントでリムスキーコルサコフのシェラザード他を24人編成のオーケストラで演奏(新都市ホール横浜)。
神奈川支部主催のミニコンサートにも出演
平成21年以降、海老名、横須賀、平塚、箱根、藤沢、サンシティー(横浜、神奈川)に2-4名の団員によりソロ、室内楽で計8回出演。
平成27年47月現在、発足以来オーケストラを中心に大小37回の公演を重ね、その内日野原先生とのジョイント出演は25回にのぼります。